スティールパンは既にカーニバルに突入!NATIONAL PANORAMA 2025 Small Band Final レポート

去る1/25(土)トリニダード・トバゴ最大のスティールパンのコンペティション、NATIONAL PANORAMA 2025 Small bandカテゴリーの決勝戦がトリニダード南部のスキナパークで開催されました。

Small bandは50人〜60人のプレイヤーで構成されるバンドのカテゴリーで、多くの新しいアレンジャーが挑戦する登竜門的なカテゴリーでもあります。また多くの若いプレイヤーもこのカテゴリーに参加していて、演奏もとてもパワフルです。もっともバンド自体は新しいバンドももちろんありますが、老舗の何度も優勝を重ねているバンドも多いのが実情です。そういった背景から老舗が勝つか、新しいバンドが勝つか、そこも醍醐味の一つと言えますね。

また曲も、このカテゴリーが始まる頃はまだ新しいSOCAも出揃っていないので、昔の曲のアレンジが多いのも意外性があり楽しみの一つでもあります。

そして、今年の注目は毎年各カテゴリー優勝を総ナメにするアレンジャー、デュボン・ステュワート率いるサザン・スターズ、女性アレンジャーで毎年優勝争い接戦を繰り広げるバネッサ・ヘッドリー率いるゴールデンハンズ、新進気鋭のアップタウンファッシネーターズ、はるばるトバゴからやってくるニューイーストサイドディメンションズなどなど盛り沢山でした。

そして今年の優勝は、T&Tec New East Dimension, Golden Handsと同点一位が2バンドとなりました。

ちなみに去年はラージバンドが同点1位が2バンドとなり賛否両論となりました。

詳しい結果は以下、Pan TrinbagoのHPよりご覧ください。

https://www.pantrinbago.co.tt/Panorama/Panorama2025Home/TabId/362/ArtMID/1517/ArticleID/5499/Official-Results-Panorama-2025-Small-Conventional-Band-Finals.aspx

また、音源は以下、トリニダードトバゴ大学ミュージックテクノロジー科の録音チームWeCaptureのサウンドクラウドのページよりお聴きいただけます。

最近はスモールカテゴリーとは言え、楽器の種類や並べ方が一段とゴージャスになり、音にも厚みが出て、進化を遂げているスモールバンドカテゴリーのファイナリストの演奏をたっぷりご堪能ください。

この記事を書いた人

Japanist Sayori

90年代後半に南国に憧れpanを始める。
そして2007年に初めて本場トリニダード・トバゴのパノラマに参加をし、ますますパンに取り憑かれる。
機会あってトリニダード・トバゴに一年程度住み、パノラマシーズン以外の地元のパンバンドの活動も経験する。
今は休み休みながらもパンを愛し精力的に活動中!現在はまたトリニダード・トバゴに拠点を移し、現地のリアルな情報お届けします♪♪