トリニダード・トバゴの唐辛子事情②:激辛の魅力と文化

トリニダード・トバゴの唐辛子事情【其の二:7POT】

隠れた唐辛子大国トリニダード・トバゴですが、前回の「モルガ・スコーピオン」だけではなく、まだまだトリニダード原産の唐辛子があります。

今回は「モルガ・スコーピオン」の次に辛くて有名な「7pot」を紹介いたします。

この「7pot」は“1個で7つの鍋を辛くするのに十分だ”という意味でこの名をつけられたそうです。

見た目はスコーピオンとブートジョロキアを掛け合わせたみたいですが、親戚関係にあるわけではないようです。しかし辛さはブートジョロキアといい勝負です。

この「7pot」、現在、世界第3〜4位の辛さを誇る「7pot douglah」をはじめ、「7pot Barrackpore」、「7 Pot Jonah」「7 Pot Yellow」「 7 Pot Katie」など、さまざまなバリエーションがあります。

もっとも、本家本元トリニダードではあまりそういう区分分けもされず、「7pot」は「7pot」と一まとめにして呼ばれています。

しかしながら、この「7pot」、実はトリニダードでも手に入りにくい唐辛子と言われているようなのです。

もちろん収穫されればマーケットに並びますが、ほんの一瞬の事、どうやら食用以外に催涙ガスなどにも使われているようです。

因みに味はやはりフルーティ、そしてほんのりナッツのようなコク深さがあります。

もちろん激辛です。

食べ方はその名の通り、煮込み料理などに入れたり、マニアの間ではやはりペッパーソースにするのが定番のようです。

トリニダードに来た際には食べられたらラッキー、ぜひぜひ探してみてくださいね。

次回は【其の三:Scotch Bonnet】を予定しています。お楽しみに!

この記事を書いた人

Japanist Sayori

90年代後半に南国に憧れpanを始める。
そして2007年に初めて本場トリニダード・トバゴのパノラマに参加をし、ますますパンに取り憑かれる。
機会あってトリニダード・トバゴに一年程度住み、パノラマシーズン以外の地元のパンバンドの活動も経験する。
今は休み休みながらもパンを愛し精力的に活動中!現在はまたトリニダード・トバゴに拠点を移し、現地のリアルな情報お届けします♪♪